ASUS Vivobook 16X K3604ZAのWi-Fiが不安定|Realtek 8821CEを実際に検証して分かったこと

ASUS Vivobook 16X K3604ZAのWi-Fi不安定問題を検証 PC・windows
ASUS Vivobook 16X K3604ZAで発生したWi-Fiの不安定さを実際に検証。

はじめに

ASUS Vivobook 16X K3604ZAを使用しています。

このパソコンでは購入当初から内蔵Wi-Fiの通信が安定せず、

・Wi-Fiには接続しているのに通信が止まる
・通信速度が極端に遅くなる
・しばらくすると普通に戻る

といった症状が発生していました。

そこで今回は、感覚だけで「Wi-Fiが遅い」と判断するのではなく、ルーターまでの通信をpingで測定して原因を切り分けることにしました。

内蔵のRealtek 8821CEと、USB接続のELECOM WDC-X600DU2Mを比較しながら検証しています。

※この記事はASUS製品を一方的に批判することを目的としたものではありません。私の使用環境で実際に確認した現象と検証結果を記録したものです。

※検証時点:2026年9月

使用しているパソコン

パソコン:ASUS Vivobook 16X K3604ZA
CPU:12th Gen Intel Core i7-1255U
OS:Windows 11 Home / 25H2
OSビルド:26200.9168
BIOS:K3604ZA.303
内蔵Wi-Fi:Realtek 8821CE Wireless LAN 802.11ac PCI-E NIC
USB Wi-Fi:ELECOM WDC-X600DU2M
ルーター:NEC Aterm
接続:5GHz / 2.4GHz

購入当初から内蔵Wi-Fiが不安定

内蔵Wi-Fiは購入した当初から不安定でした。

5GHzだけでなく2.4GHzでも症状が発生していたため、単純に「5GHzの電波が弱い」という問題だけではないと考えました。

また、同じAtermに接続したiPhoneでは約400Mbpsのダウンロード速度が出ていました。

そのため、インターネット回線そのものだけが原因とは考えにくい状況でした。

まずUSBのELECOM Wi-Fiアダプターを試した

内蔵Realtekを避けるため、ELECOM WDC-X600DU2Mを使用してみました。

ただし、ELECOMに交換しただけですべて解決したわけではありません。

USB接続状態やアダプターの詳細設定、ネットワークアダプターの状態、ASUSのWi-Fi関連ソフト・サービスなどを確認しながら検証しました。

pingで「Wi-Fi区間」を測ってみる

単純なインターネット速度テストでは、

パソコン → ルーター

の間に問題があるのか、

ルーター → インターネット

側に問題があるのかを切り分けにくい場合があります。

そこで、ルーターのIPアドレスにpingを送って確認しました。

使用したコマンド:

ping 192.168.1.1 -t

ELECOM使用時でも異常な遅延が発生

ELECOMを使用した状態でも、パケットロスは0%でしたが、応答時間が数百msまで跳ね上がる現象が確認できました。

集計すると、

パケットロス:0%
最小:約1ms
最大:638ms
平均:約84ms

となりました。

これは、完全に切断しているわけではないものの、通信が一時的に大きく遅くなる状態です。

USBポートを変更して比較

念のためELECOMを別のUSBポートへ移動して、同じ測定を行いました。

しかし、USBポートを変更しても異常な遅延は残りました。

最大621ms、平均66msという結果になりました。

ASUSのWi-Fi関連サービスを確認

ここで、ASUS OptimizationとAsusWiFiSmartConnectが動作していることを確認しました。

以前の検証では、これらのサービスを停止すると通信状態が大きく改善したことがあったため、同じ条件で比較することにしました。

ASUS関連サービスを停止すると大幅に改善

ASUS OptimizationとAsusWiFiSmartConnectを停止し、ELECOMを使用したまま、同じAtermへpingを送って比較しました。

結果は、

ASUS関連サービス停止後のping測定結果

ASUS関連サービス動作中
平均:66ms
最大:621ms
パケットロス:0%

ASUS関連サービス停止
平均:3ms
最大:46ms
パケットロス:0%

となりました。

同じパソコン、同じELECOM、同じUSBポート、同じAtermという条件で、ASUS関連サービスを停止しただけで平均値が大きく改善しました。

この結果から、少なくとも私の環境では、AsusWiFiSmartConnectなどのASUS関連サービスが通信に何らかの影響を与えている可能性が考えられました。

ただし、この結果だけで因果関係を断定することはできません。

では、内蔵Realtekはどうなのか?

ASUS関連サービスを停止した状態を維持し、ELECOMを無効にして、内蔵Realtek 8821CEだけを有効にしてテストしました。

結果は驚くものでした。

Realtek単独では100%パケットロ

Atermへのpingを実行すると、

送信:12
受信:0
損失:100%

となりました。

ASUS Vivobook 16X K3604ZAのRealtek Wi-Fiで100%パケットロスが発生したping結果
内蔵Realtek 8821CEのみを有効にした状態では、12パケットすべてが失われました。

つまり、今回の検証環境では、ASUS関連サービスを停止しても、内蔵Realtekではルーターとの通信が成立しない状態を確認しました。

これはASUS関連サービスだけでは説明できない、Realtek側固有の問題が存在する可能性を示しています。

Realtekドライバーを入れ直しても改善しない

Realtek 8821CEについては、ASUS公式から提供されているドライバーを使用し、デバイスマネージャーからドライバーを削除して再インストールしました。

しかし、それでも約96%のパケットロスが発生し、その後の検証でも100%のロスを確認しました。

今回確認したドライバーは、

バージョン:2024.10.143.0

でした。

ASUS Vivobook 16X K3604ZAのRealtek 8821CE Wi-Fiドライバー情報

Windows Update後に再びWi-Fiが不安定に

2026年9月9日にWindows Updateがあり、その後、再びWi-Fiが不安定になりました。

確認すると、以前停止していた、

・ASUS Optimization
・AsusWiFiSmartConnect

が再び動作していました。

また、今回確認した範囲では、RealtekドライバーがWindows Updateによって別バージョンへ変更された形跡はありませんでした。

ASUS関連サービスを再び停止して検証

そこで、再発したWi-Fiの不安定さがASUS関連サービスと関係しているかを確認するため、ASUS OptimizationとAsusWiFiSmartConnectを再び停止しました。
ELECOMを使用して100回pingを実施したところ、

パケットロス:0%
最大:46ms
平均:3ms

という結果になりました。

前回と同じように、大幅な改善が確認できました。

今回の検証で分かったこと

今回の検証では、次のことを確認しました。

・内蔵Realtek 8821CEでは、ASUS関連サービスを停止してもAtermへのpingが100%パケットロスになる現象を確認しました。

・ELECOM WDC-X600DU2Mでは、同じパソコン・同じルーターでパケットロス0%まで改善しました。

・ASUS Optimization / AsusWiFiSmartConnectが動作している状態では、ELECOMでも数百msの大きな遅延が発生しました。

・ASUS関連サービスを停止すると、ELECOMでは平均2~3ms程度まで改善しました。

・Windows Update後にASUS関連サービスが再び起動していることを確認しました。

・Realtekドライバーは2024.10.143.0のままで、単純なドライバー再インストールでは問題が解消しませんでした。

ASUSへ問い合わせ中

この問題についてはASUSへ問い合わせていますが、現時点では返信がありません。

そこで、感覚的な「Wi-Fiが遅い」という説明ではなく、

・pingの結果
・パケットロス
・ドライバー情報
・ASUS関連サービスの状態
・ELECOMとの比較

など、実際の検証結果を整理して伝えることにしました。

特に、内蔵Realtekでは100%パケットロスとなる一方、ELECOMでは0%ロスまで改善するという比較結果は、内蔵無線LANカードなどを確認するうえで重要な材料になると考えています。

同じ症状で困っている方へ

もしASUSのノートパソコンで、

「Wi-Fiは接続済みなのに通信が止まる」
「突然極端に遅くなる」

といった症状がある場合は、速度テストだけでなく、ルーターのIPアドレスにpingを送ってみることで、PCとルーターの間に問題があるかどうかを切り分ける手掛かりになる場合があります。

例えば、

ping 192.168.1.1 -n 50

です。

ただし、pingの結果だけで故障箇所を断定することはできません。

この記事の結果も、あくまで私のPC・ルーター・周辺環境で行った検証結果です。

まとめ

今回の検証で特に気になったのは、

① 内蔵Realtek 8821CEで100%パケットロスが発生したこと

② ASUS Optimization / AsusWiFiSmartConnectを停止すると、ELECOMでは通信が大幅に改善したこと

の2点です。

現状では、

「内蔵Realtekを使わずELECOMを使用し、ASUS Optimization / AsusWiFiSmartConnectを停止する」

ことで、少なくとも今回の検証では安定した通信状態を確保できています。

ASUSから回答が届いたら、その内容もこの記事に追記する予定です。

同じ機種、あるいは同じRealtek 8821CEを使用していて、同様の症状がある方がいれば、ぜひ情報を共有してください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました